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技能実習生を地域に取り込むには相互理解が必要

2020.03.17

外国人技能実習生は、農業や漁業、建設現場などで欠かせない存在となりつつあります。
しかし海外からやってきたばかりで日本の生活スタイルに慣れていない、言葉の壁のために地域に溶け込めない実習生も少なくありません。

ここでは、技能実習生と地域の間で良好な関係を作る方法をご紹介します。
双方が働きかけ、地域に受け入れる必要があるのです。

技能実習生は、日本人との交流を希望している

海外から日本になってくる技能実習生の多くは、日本人および実習している地域の住民とコミュニケーションが取れると良い、と思っています。
若く、熱心な実習生たちは業務内容だけでなく、日本語や日本の文化についても非常に興味を持っているからです。

同時に、実習生たちの母国について興味を持ってもらいたいと思い、母国の文化について紹介したいとも考えています。
実は同じことを、実習を受け入れている地域の人々も考えています。

地元の人々も、せっかく遠い外国から来てくれた実習生と交流したいのですが、実際にはなかなかコミュニケーションを取る機会が少ないのです。
技能実習生は実習生どうし、地域住民は地域のなかと、距離が出来てしまうこともあります。

実習生主導のイベントで、地域に溶け込む

そんな状況のなか、宮城県では日本で孤立しがちな技能実習生を、積極的に地域に取り込む活動を行っています。
技能実習生との交流イベントの機会を増やし、実習生の母国の紹介や民族舞踊、料理などの文化を通じて、地域の人に理解を深めてもらう取り組みです。

また、実習内容の紹介をしてどのような業務をおこなっているかを伝えることで、技能実習生が地域にとってなくてはならない存在である、という点も地域に知らせる努力を続けています。
こういった交流イベントは自治体の主導になりがちですが、宮城県ではイベントの司会やプレゼンターを実習生自身に担当してもらっています。実習生の主導でイベントがより魅力的になるようサポートしているのです。

同時に、実習生の能動的な参加を引き出すことによって地域に親しんでもらい、実習の期間を延ばしたい、という宮城県側の切実な事情もあります。

相互理解が、安定的な人材確保につながる

宮城県が熱心に技能実習生の支援をおこなうのは、宮城県にとって技能実習生は貴重な人材だからです。
宮城県の各都市は、2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受けました。

震災後は人口の流出があり、今も宮城県に戻っていない人もいます。
農業や漁業など人手が必要な産業が多い宮城県にとっては、人手不足は深刻な問題。

そんな中、技能実習でやってきた若い実習生たちは地域にとって欠かせない人材です。
実習生と良好な関係を作って技能実習の期間を最長の5年間に伸ばし、さらに「特定技能」へ移行してもらいたい。

最大10年間の日本滞在に伸ばしてほしいのです。
安定的な人材が欲しいのは宮城県だけではありません。

技能実習生と相互に理解する努力を惜しまないことが、実習生を地域に根付かせることにつながるでしょう。