技能実習生とのコミュニケーションは英語もおすすめ
外国人技能実習生と、日本語で会話するのは難しそうだな…そう考えている受入企業は多いでしょう。
たしかに日本語は世界中でも習得が難しい言語の一つだと言われています。
それなら、いっそ日本語+英語でコミュニケーションをはかってみてはいかがでしょう。
双方の母国語以外である「英語」をつかうことで、かえって意思疎通がしやすい面もあるのです。
日本語+英語で、より深いコミュニケーションを
日本にさまざまな技術を学びに来ている技能実習生。
入国してからの約1カ月間は、技能実習生の日本語講習を監理団体がおこないます。
実習生は日本へやってくるまでにある程度の日本語研修を受けてきていますが、まだまだごく基礎的な知識を持っているだけ。
自分の意志や複雑なことを伝えるツールとしては、日本語は難しいと感じる人も多いのです。
そこでおすすめしたいのが、受入れ企業での実習開始後は、日本語+英語で会話してみるというもの。
技能実習生の母国は多数にわたり、それぞれの母国語を日本人が覚えるのは大変です。
それなら「実習生が勉強中の日本語+英語」で会話をすることで、より複雑なコミュニケーションを目指しましょう。
なぜなら、海外から来た技能実習生の中には、日本語より英語になじみがあるという国の人も少なくないのです。
英語が公用語に近いアジアの国も多い
たとえば、東南アジアのマレーシア。
マレーシアはもともとイギリスの植民地だった歴史があり、現在でも英語でも十分なレベルの意思疎通ができる人が大勢います。
現在のマレーシアではマレー語が公用語ですが、1967年までは英語が公用語だったからです。
さらに多民族国家でもあるマレーシアでは他の民族とのやりとりでは英語をベースに会話をする場面も多く見られます。
またフィリピンも公用語は英語とタガログ語。そのため英語での会話をする人が多いのです。
日本に技能実習に来る以上は日本語ができないと困る、ということは基本ですが、実習生が日本語に慣れるまでは、親しみのある英語も併用するのもおすすめです。
社内で英語に親しむいいチャンスです
もちろん実習を進めるためには、実習生はある程度の日本語を習得する必要があります。
それでも使える言葉が日本語だけというよりは、英語も加わったほうがスムーズにコミュニケーションを取れる場面が多いでしょう。
複数の言葉を使うことで、現場の技能実習指導がしやすくなるという利点もあります。
社内のグローバル化を考えても、英語が話せるスタッフがいるのはメリットです。
技能実習生の受け入れを契機に、社内で英語に慣れ親しむ環境ができるのもいいかもしれません。