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外国人技能実習生に対する地域交流:北海道大学の取り組み

2019.10.1

外国からの労働力流入がとまらない北海道。
現在の日本では、北海道だけでなくあらゆる場所で労働力が不足し、外国からの技能実習生もどんどん受け入れが進んでいます。

北海道では「水産加工業」を中心に第一次産業で働く実習生が多いのですが、日本人社会へ入っていくのは難しい部分もあります。
今回は、北海道大学が試みた「文化体験型交流会」を利用した取り組みを見てみましょう。

「文化体験」を通して、今後の技能実習生との交流の形が見えてくるようです。

地元との交流を増やして、日本の生活になじんでもらう

北海道の函館市では、主として中国人の技能実習生がいます。
多くの外国人議場実習生が函館の基幹産業である「水産加工業」を支えているのが現状。

しかし中国からやってきて、言葉や習慣がまったく違う日本になじむのは、かなりの努力が必要とされます。

函館の技能実習生の多くは中国からやってきていることから、実習生どうしで生活ができてしまう状況も、地元になじみにくい理由のひとつ。
せっかく日本にいても、中国人実習生どうしで生活が完結してしまうからです。

そこで北海道大学では、「水産加工業」に従事する技能実習生と「日中の文化体験型交流会」を通して、相互理解に取り組むという研究をおこないました。

取り組みには、「北海道中小企業家同友会函館支部」と各受け入れ企業の協力もあり、まずは「浴衣の着付け」「茶の湯体験」を通して、日本文化の紹介をしてみたのです。

浴衣、着物、茶の湯など、日本文化に興味がある実習生は多い

海外からの技能実習生は、中国人に限らず、日本文化に興味のあるひとがとても多いです。
とくに女性実習生は浴衣・着物に対する興味が常にあります。

おなじアジア圏だとはいえ、着物は日本にしかない伝統衣装ですから、目にしたことはあるが着たことはない。
一度は来てみたいという実習生は多く、着付け体験は各地で人気の外国人向け講座です。

今回の取り組みでも「浴衣+茶の湯体験」で、日本の文化に興味を持ったという実習生からの声があり、今後の参考になりますね。
今回は、お互いの文化を理解するという目的から、中国人の実習生は本場の餃子の作り方を教える講座を開いて好評を得ました。

双方の文化紹介を通じて、より理解を深めたわけです。

文化体験をきっかけに、地元と実習生の相互理解を深めよう

北海道大学の研究では、文化体験型交流会が地域と技能実習生の間の最初の一歩として、有効にはたらくという事が分かりました。
さらに、最初は文化体験型交流会を、継続して交流をおこなう中で、生活に即した内容に変化してもいいのではないか、という意見も出ています。

技能実習生が身に着けたいと思っている日本語スキルについては、日本での生活にみあった「日本語会話講座」のようなものがあったほうがいいという意見もあり、今後の交流にあたらしい活動が生まれそうな雰囲気です。

日本における外国人労働力は、今後も減っていくことはないと思われます。お互いに理解し合って、いい関係を築いてきたいものです。